自分はフリーランスのプログラマーになれるのかな…?
フリーランスとして自由に仕事をしたいと思っているのであればこのような疑問を持つこともあると思います。この記事では、この疑問にお答えしたいと思います。
まずは結論になりますが、フリーランスプログラマーは誰でもなれますが、なるためには必要な条件やスキルがあります。
以下では、その条件やスキルをご紹介します。新しい気づきや知らないこともあると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
フリーランスプログラマーになるための条件は?
まずはフリーランスプログラマーになるための条件になりますが、
以下の4つを満たしている必要があります。
- 開業していること
- 銀行口座を持っていること
- 開発の実務経験があること
- 学習が好きであること
それでは、それぞれについてお話をしていきます。
開業していること
一つ目の条件は開業をしていることです。
開業とは「個人事業主」になることです。
フリーランスのプログラマーとして活躍するためには、個人事業主にならないといけません。
法律上はならなくても問題は無いのですが、開業をしていない個人に仕事を依頼する会社は稀です。
そのため、開業をすることを最初の条件としています。
会社じゃなくていいんですか?
会社である必要はありませんよ!
信用力としては
個人事業主 < 会社
となるため、仕事の取りやすさからすると会社を設立した方がいいのですが、会社は色々とお金が必要なので最初は個人事業主の方がいいです。
個人事業主は開業届を提出するだけでなれるので、仕事を受ける時は、必ず開業をするようにしましょう。
銀行口座を持っていること
二つ目の条件は銀行口座を持っていることです。
銀行口座持ってるし、これは大丈夫そうだよ!
これは事業用の銀行口座という意味ですよ!
銀行口座が必要な理由は、取引先からの報酬を受け取るためです。
会計業務の観点から考えても、必ず事業用の口座を作成するようにしましょう。
事業用の銀行口座は、個人の口座ほど簡単には作れません。
開業したての個人の場合、都市銀行ではまず事業用の口座開設はできないでしょう…
そのため、個人事業主にも優しい信用金庫などで作れるところを探さないといけません。
銀行は不快感の無い格好で行く
口座開設の注意点としては、銀行に行くときは、必ずキレイな格好で行くようにしましょう。スーツでなくてもいいですが、オフィスカジュアルくらいのキレイな格好がいいのではないかと思います…
「なんかイメージ悪いな…」
「この人、本気で仕事やる気あるの?大丈夫かな…」
と思われたらアウトです。
開業をした時点であなたは事業の代表です。
代表としてふさわしい恰好、言葉遣いをするようにしてください。
銀行口座は開業後でないと開設できない
あと、銀行口座は開業後でないと開設できません。
必ず開業をした後で銀行に行くようにしてください。
開発の実務経験があること
3つ目の条件は開発の実務経験があることです。
やっぱり未経験はダメなんですか?
未経験はさすがに難しいですね…
最低でも副業で仕事は受けておきたいですね。
たまに開発の実務未経験でフリーランスとして活動しようとする人がいますが、それはかなり無謀です…
理由としては、フリーランスのプログラマーに求められるのは即戦力だからです。
もしあなたが取引先の立場だった場合、開発未経験のプログラマーに仕事を依頼するでしょうか?
何か特別な理由でもない限り依頼しないですよね…
そのため、もしあなたがまだプログラミング未経験であれば、まずは開発の実務経験を積むことをオススメします。
プログラマーと職務年数=実務経験ではない!
補足になりますが、実務未経験というのは、既に経験があるプログラマーが新しい分野の仕事を行う場合も含みます。
例えば、組込みエンジニアとして10年働いていた人が、WEBエンジニアになる場合、同じプログラマーであっても畑違いの仕事をするわけなので、この場合も実務未経験ということになります。
そのため、フリーランスのプログラマーとして受託する仕事は、これまで経験を積んできて仕事を受けることが基本となります。
学習が好きであること
最後の条件は学習が好きであることです。
フリーランスとして活躍し続けるには、常に自分自身の価値を高めていく必要があります。
そして、そのためには学習は欠かせません。
例えば、何件か仕事をして信頼が積みあがってくると、ふとした時に実務未経験の仕事を依頼されることがあります。
そのような時に猛勉強をしてでも仕事をやり遂げることがフリーランスとしての仕事の幅をひろげるきっかけになります。
ここで勉強を嫌って仕事を断っていては仕事の幅も広がらないし、技術力も伸びません。
このようにフリーランスは常に自分を高めることを求められるため、学ぶことが好きであることも必要な条件となります。
事業として活動をする以上、簿記や税金といった、プログラミングとは関係のない分野の知識も必要になります。
以上4点がフリーランスになる上で必要な条件になります。
フリーランスプログラマーに必要なスキルは?
それでは次はフリーランスのプログラマーになる上で必要なスキルです。
フリーランスのプログラマーになるには
- コミュニケーション力
- レスポンスが早い
- プログラミング技術
- コネを広げる力
- 交渉力
- 忍耐力
こちらの6つのスキルが必要になります。
けっこうたくさんあるんですね…
そうですね!
全部とても大事なスキルですよ!
それではそれぞれについてお話をしていきます。
コミュニケーション力
フリーランスのプログラマーとして活動するにはコミュニケーション力が必須です。
理由としては、開発のほとんどがチーム開発になるからです。
プログラマーというとパソコンに向き合って一人で仕事をしているイメージがありますが、実際はチームで開発することがほとんどです。そのため、チームメンバーと円滑にコミュニケーションを取る力が必要になります。
ここで言うコミュニケーション力とは「周りと仲良く話ができる力」ではなく
- 会議に遅刻しない
- スケジュールを遅延しない
- 不快感の無い言葉遣い
など、「仕事を任せても大丈夫と思えるような人間力」ということです。
- 物静かだけど言葉遣いが丁寧できっちり仕事をするAさん
- 明るくて元気だけど、言葉遣いが汚くて、スケジュールを守らないBさん
この場合、仕事をするならAさんの方がいいですよね。Bさんのようにコミュニケーションに問題がある人とはみんな一緒に仕事をしたくないものです。
会社員の場合は、簡単にクビにはできないので、多少問題があっても許されてしまう傾向がありますが、フリーランスの場合は、簡単に仕事が無くなります。
そのため、フリーランスとして生きていくためには技術以前に、まずは仕事も任せても大丈夫と思ってもらえる人間であることが大事になります。
そして、そのためには先に述べたコミュニケーション力がとても大事になります。
レスポンスが早い
これはコミュニケーション力に通じるものがありますが、何に対してもレスポンスが早いこともフリーランスとして働く上では必要なスキルになります。例えば、
- メールやチャットの返信をできるだけ早くする
- すぐに返答できない質問は「待ってほしい」と伝える
- 問題が発覚したら早く連絡する
- 仕事は可能な限り前倒して進めるようにする
などです。
あなたの周りにも
- メールやチャットの返信をしない
- 問題が起こっても連絡しない
- いつも仕事がギリギリ
このような人はいませんか?
このような人と仕事をしていると不安になりますよね…
レスポンスが早いことはコミュニケーション力にも通じるものになります。
もしあなたがこれらに該当する場合、フリーランスになる前の今のうちからレスポンスを早くする訓練をしておきましょう。
プログラミング技術
3つ目に必要なスキルはプログラミング技術です。
プログラミング技術とは、もちろん言語を使いこなせる技術を含みますが、それに加えて
- プログラムコードを読む力
- プログラムをキレイに書く力
この2つも含んでいます。
なぜこの2つの力が必要なのか?理由は以下の通りです。
プログラムコードを読む力
フリーランスの受託開発は、ゼロから完全に自分でプログラムを作ることは少なく、基本的に取引先のベースプログラムを使いながら開発をしていきます。
そのため、取引先のプログラムを読んでいち早く理解する力が必要になります。
プログラムをキレイに書く力
プログラムコードはあなたにとって取引先に提供する商品になります。
商品の中身が汚かったら受け取った方がどう思うでしょうか?
いい思いはしないですよね。
逆にキレイなコードで納品されたら、もう一度あなたにお願いしようと思ってもらえるかもしれません。
このような理由からもプログラムをキレイに書く力はとても大事になります。
参考図書
今、プログラムコードがキレイに書けないと思うのであれば、こちらの本がオススメです。
リーダブルコードは、キレイなプログラムを書く技術を学べる本としてかなり有名なものになります。内容もシンプルですぐに使えるテクニックがたくさん入っています。総ページ数は約260ページです。
今のうちからキレイなプログラムコードを書く技術を身に付けるようにしてください。
コネを広げる力
フリーランスのプログラマーに必要な4つ目のスキルはコネを広げる力です。
フリーランスで仕事を取るとなると、例えばSNSを使って宣伝をしたり、フリーランスエージェントに登録したり、と色々な方法を考えると思いますが、一番確実、且つ、簡単に仕事を得る方法はコネです。
コネと言っても、どこかのIT企業の社長との繋がりが必要と言っているわけではありません。
自分の周りのプログラマー、現在の会社の同僚、取引先、友達など、身近な人で大丈夫です。フリーランスとして安定して仕事を得るには、それらの繋がりから仕事をつなげていく力がとても大事になります。
以下の記事の中でコネについても取り上げているのでこちらもぜひ参考にしてください。
交渉力
フリーランスのプログラマーに必要な5つ目のスキルは交渉力になります。
会社員とフリーランスの一番の違いは自分の報酬を自分で決めれることです。この報酬額を決めるための交渉力がフリーランスとして仕事を受ける上ではとても大事になります。
仕事もらえるなら報酬額はお任せでいいですけどね…
そう思いますよね!
そこが一番大きな落とし穴なんですよ!
フリーランスで仕事をしたばかりの頃は、報酬額の交渉で
「お仕事をいただけるなら、報酬は提示してくださる額で大丈夫です!」
「報酬額はいくらになりますか?」
このように言ってしまいがちです。
仕事をもらえる感謝の気持ちからこのように言ってしまう気持ちはわかります。でも、これはよくありません。
理由としては、
- 相手の提示額が自分が満足いかない額だった場合でも断れない
- 満足いかない額だった場合、モチベーションが下がる
この二つの問題があるからです。これは相手にとっても自分にとってもよくありません。
そのため、報酬額の交渉をする時は、必ず「見積りを出してもよろしいですか?」と聞くようにしましょう。
見積り額はいくらにすればいい?
見積り額は、世間の相場と自分の技術力、信用を考慮した金額にしないといけません。
技術力と信用に自信があるなら高い金額を設定してもいいですが、その場合、相手が納得しなければ交渉は成立しないでしょう。
交渉はお互いが納得できる額にしないといけません。そのため、相手が納得できない額であれば、話し合いをしてお互いに納得のいく価格に調整するようにしていきます。
お互いに納得のいく額で働くことがモチベーションを高く保って仕事をするコツになります。
相手の提示額で働くことはお互いにとっていいことではない、ということは忘れないようにしてください。
忍耐力
フリーランスのプログラマーに必要な最後のスキルは忍耐力です。
フリーランスの仕事は、会社員の時ほど理不尽さはありませんが、時として
- 取引先が合わない
- 納期がキツイ
- 報酬額が不満
などの精神的な不満を抱えることもあります。
このような場合でも契約がある以上、最後まで仕事をやり終えないといけません。
時として苛立つことやストレスが溜まることもあると思いますが、このな状況でも仕事をやり遂げる忍耐力が必要になります。
以上6点がフリーランスのプログラマーに必要なスキルになります。
まとめ
さいごにまとめです。
- 仕事を得るには最低でも個人事業主なる必要がある
- 事業用の銀行口座が必要
- 仕事を得るには開発の実務経験が必要
- 仕事の幅を広げるためにも勉強好きである必要がある
- 一緒に仕事をしたいと思ってもらえるようなコミュニケーションをするスキルが必要
- メールや仕事などのレスポンスを早くすることが大事
- プログラムを読む力とキレイなプログラムを書くスキルが必要
- 仕事を得るためにもコネを広げる力が必要
- フリーランスは報酬額を自分で決めることができる!
- 取引先と自分、お互いが納得できるように交渉をするスキルが必要
- フリーランスは、嫌な仕事でも最後までやり遂げる忍耐力が必要
いかがでしたでしょうか?
4つの条件に関してはいずれもフリーランスならではのものだと思います。
スキルに関しては、会社員であろうとあまり変わらない部分も多いですが、コネや交渉力はフリーランスならではのスキルですよね。
あなたはフリーランスのプログラマーになれますか?
フリーランスのプログラマーになりたいという場合は、今回お伝えした
- 4つの条件を達成できるか?
- 6つの必要なスキルが身に付いているか?
これを自問してみてください。
条件もスキルも大丈夫というのであれば、あなたはフリーランスとしても十分に活躍していけると思います!
もし身に付いていないのであれば、フリーランスになる前の今から意識して身に付けるようにしてください。
最後まで読んでくださいありがとうございました!