「プログラミング初心者なんだけど、最初はどんな言語を覚えればいいの?」
「ブログによってオススメ言語が違うからどの言語を勉強すればいいか分からない」
プログラミングを学ぼうと情報収集をしていると、そんな疑問が出てきますよね!
プログラミング言語は種類が多いから選ぶのが大変ですよね!
そうですね!でも、ちょっとしたことで迷わず簡単に決めることができるようになるんですよ!
プログラミングはたくさんの言語があるので、最初にどんな言語を覚えたら良いかはかなり迷うと思います。
この記事では、そんなあなたのために、あなたに一番最適な言語を探すお手伝いをします!
他にも言語選びの注意点として、仕事を選ぶ時の注意点についても書いています。参考になると思うのでぜひ最後まで読んでくださいね!
最初の言語の選び方

プログラミングを始める時、最初に覚えるべき言語はプログラミングをする目的が決まれば自然と決まります。
そのため、もしプログラミングをする目的がまだ決まっていないのであれば、「プログラミングをする目的を決めること」、これがあなたが今やるべきことになります。
例えば、靴を買おうとした時、ただ靴を買いたくてお店に行けばどんな靴を買うか迷うかもしれませんが、ランニングをしたいという目的があれば、迷わずランニングシューズを選びますよね。
スニーカーにするかランニングシューズにするか迷うことはないはずです。
これと一緒で、例えばプログラミングを覚えてゲームを作りたいという目的があれば、ゲーム開発で一番使われているプログラミング言語を最初に学べば良いということが分かるはずです。

このように「プログラミングをする目的を決めること」が、最初に学ぶべき言語を決めるための一番簡単で確実な方法になります。
目的は「手に職を付けたいから」かな…
それも目的としては間違っていないですけど、もう少し具体的な目的を探ってみるといいですよ!
プログラミングをする目的の種類
プログラミングをする目的は人それぞれですが、
- 具体的に作りたい物がある場合
- 具体的に作りたい物がない場合
この2つのケースが考えられます。
具体的に作りたいものがある場合とは
- FacebookやTwitterみたいな独自のSNSを作りたい
- スマホアプリを作りたい
- ゲームを作りたい
- 自動車の開発に関わりたい
- 世の中の役に立つロボットを作りたい
というように、プログラミングを覚えて作りたい物がはっきり分かっている状態のことです。
逆に、具体的に作りたいものがない場合とは
- リモートワークがしたい
- 手に職を付けたい
- 給料が高いと聞いたから
- フリーランスとして働きたいから
というように、目的が制作ではなく、お金や働き方といった労働条件に関するものになります。
それぞれについて最初に学ぶべき言語の選び方をご紹介します。
具体的に作りたい物がある場合
具体的に作りたい物がある場合の言語選びは簡単です。
作りたい物を作るのに必要な開発方法と言語を調べればよいということになります。
具体的に作りたい物がない場合
作りたい物がない場合は、作りたい物を見つけることで最初に学ぶべき言語が分かります。
なぜ作りたい物を見つけることで学ぶべき言語が分かるのか?
その理由は、作りたい物を作るための言語が最初に学ぶべき言語になるからです。
例えば、何も作りたい物が無い場合は、どんな言語を学べばよいかわかりませんが、もしゲームを作りたいという明確な目標があれば、ゲームを作るための言語を学べば良いとわかります。
そのため、作りたい物が無い場合は、作りたい物を見つけることで学ぶべき言語が見つかります。

■ プログラミングは物を作るための手段
プログラミングを始めようとした目的が
- リモートワークがしたい
- 手に職を付けたい
- 給料が高いと聞いたから
- フリーランスとして働きたいから
といった抽象的な物の場合、プログラマーになりたいけど作りたい物は特にないということも多いと思います。
私も始めた時は作りたい物なんてなかったなぁ…
本当なら具体的に作りたい物があった方がいいですが、もちろんこういった目的でプログラマーを目指すことも有りえると思うし、それは全然悪いことではありません。
ただ、忘れないでほしいのは、プログラミングは何かを作るために必要な技術です。
プログラマーになってリモートワークや高収入を実現したいのであれば、プログラミングによって、何かを作らなければいけません。
そのため、自分は何が作りたいのかをハッキリさせないといけません。
■ 作りたい物を決めることがまず最初にやること!
作りたい物がハッキリすれば自然と最初に何を学ぶべき言語が分かります。
そのため、もし今、作りたい物が分からないのであれば、まず最初にやるべきことは、仮でもいいので作りたい物を決めることです。
この先に作りたい物を見つけるヒントが書いてあるのでぜひ読んでみてください。
プログラミングで作りたい物を見つける方法

それでは、ここからは作りたい物を見つける方法を順を追ってお話していきます。
作りたい物は次の5つのステップで見つけます。
-
STEP1プログラミングを始めたいと思ったきっかけを思い出す仕事内容、労働条件など、自分が目指す理想の働き方をハッキリさせます。
-
STEP2きっかけをくれた人が何を作るプログラマーだったか調べる仕事内容が自分がやりたい内容か確認します。
-
STEP3きっかけをくれた人と同じ物が作りたいか考える仕事内容と労働条件のどちらに憧れていたのかハッキリさせます。
-
STEP4どんな仕事をしたいのか考えるプログラマーとして自分がやりたい仕事を見つけます。
-
STEP5理想の労働条件とやりたい仕事を比べるやりたい仕事と理想の労働条件とのどちらを優先するのか決めます。
STEP3まででやりたことが見つかるのが理想ですが、それでもやりたいことが見つからなかった場合、STEP4とSTEP5を実行します。
STEP5については、 やりたい仕事で必ずしも理想の労働条件を実現できるわけではないので、その場合のどちらを優先するのか順位を決めて、自分がやるべきことを決めていきます。
それでは、それぞれの手順について詳しくお話していきます。
1. プログラミングをやろうとしたきっかけは?
プログラマーになりたけど作りたい物が分からない。そんな時はまずプログラミングを勉強しようと思ったきっかけを思い返してみてください。

プログラミングをやろうとしたきっかけは誰にでも必ずあるはずです。例えば
- リモートワークをしている友人の話を聞いてその生活に憧れた
- フリーランスになれば給料も青天井だと聞いた
- 友達が楽しそうにプログラミングをしていて自分もやりたいと思った
- ブログやYouTubeで将来性があるオススメな仕事だと紹介されていた
など、ちょっと小耳に挟んだ話がきっかけかもしれません。
このきっかけを思い出してください。
きっかけ?覚えてないなぁ…
きっかけを思い出すと何でプログラマーになりたかったのか分かりますよ!
なぜきっかけを思い出すと良いのか?
その理由は、自分の理想の働き方をハッキリさせるためです。
あなたがプログラマーになりたいと思ったのは、何かを羨ましいと感じたり、自分も同じようになりたいと思ったからだと思います。
あなたがなりたいと思ったその姿をハッキリさせることが、プログラミングで作りたい物を探す助けになります。
そのため、まずはプログラマーになりたいと思ったきっかけを思い出してみてください。
2. きっかけをくれた人はどんなプログラマーでしたか?
きっかけを思い出したら、次は、そのきっかけをくれた人が何を作るプログラマーだったのか思い返してみてください。

プログラミングと言っても、やることは様々で
- WEBサービスを作るプログラマー
- ゲームを作るプログラマー
- ロボットを作るプログラマー
など、色々な人がいます。あなたがプログラマーを目指すきっかけを作ってくれた人はどんなプログラマーでしたか?
なんでそんなこと思い出す必要があるんですか?
何に憧れていたのかをハッキリさせるためですよ。
きっかけを作ってくれた人がどんなプログラマーだったか知る理由は、あなたが何に憧れてプログラミングを始めようとしたのかをハッキリさせるためです。
例えば、 友人がリモートワークでゲームを作成する仕事をしていて、その話を聞いて自分もプログラマーになりたくなったとします。
この場合、あなたはゲームプログラマーの生活に憧れたということになります。
もしあなたが友人と同じような生活を送りたいのであれば、友人と同じゲームプログラマーを目指せばいいことになります。
3. きっかけをくれた人と同じ物を作りたいですか?
きっかけをくれた人が作っている物が分かったら、次は自分も同じ物が作りたいかどうか、正直に答えてみてください。

これにより何に憧れてプログラマーを目指したのかハッキリします。
先程の例で言うと、あなたもゲームプログラマーになりたいのか?ということです。
もしかしたらゲームプログラマーになりたかったわけではなく、リモートワークをしている友人に憧れていただけかもしれません。
あなたは本当は何に憧れてプログラマーを目指したのか?それを知るためにも、きっかけをくれた人がどんなプログラマーだったのかを知る必要があるということです。
きっかけをくれた人と同じものを作りたい場合

もしきっかけをくれた人と同じものを作りたい場合、あなたが作りたい物はこの時点で決まります。
先ほどの例で言うと、ゲームを作りたいということになります。
つまり、最初に学ぶ言語はゲームを作るための言語ということです。
きっかけをくれた人と同じものは作りたくない場合

もしきっかけをくれた人と同じものが作りたいわけではない場合、つまり、先ほどの例で言うと、ゲームを作りたいわけではない場合、あなたは労働条件に憧れていたということになります。
この場合、別の方法でプログラミングをする目的を探す必要があります。
4. あなたはどんな仕事がしたいですか?
もしきっかけをくれた人と同じ仕事がしたいわけではない場合、あなたはプログラマーとしてどんな仕事をしたいのかを考えてみてください。

答えは大雑把で大丈夫です。例えば
- 人を助ける仕事がしたい
- 高収入の仕事がしたい
- 人の命に関わるような責任感が強い仕事はしたくない
など、なんとなくこうなりたい程度の気持ちで構いません。
すぐに出てくる考えを大事にしてください。
3つ目の例のようにネガティブな考えでも大丈夫です。自分に正直になって答えてみてください。
求人サイトで仕事を探す
答えがでたら、今度はこの気持ちを大事にして、求人サイトでプログラマーの仕事を探してみましょう。
いきなり仕事を探すんですか?
応募するわけではないですよ!気楽に探してくださいね!
求人で仕事を探す理由は、プログラマーにどんな条件でどんな仕事があるのか実例として調べるためです。
例えば、人を助ける仕事がしたいというのであれば、介護や医療関係の製品を作ることが考えられます。
他には、高収入の仕事がしたいのであれば、AIやビッグデータのような先進技術を扱う仕事だと高収入な仕事も多いと思います。
このように、やりたいと思うプログラミングの仕事を求人から探してみてください。
やってみたい仕事は応募をするわけではないので何個見つけても大丈夫です。
求人からやってみたい仕事を見つけたら、求人情報に必要なプログラミング言語が書いてあると思うので、それをメモしておきましょう。
加えて、リモートワークができるのか、残業時間は少ないか、など、あなたがプログラマーになりたいと思った時に抱いた理想の労働条件を満たしているかも調べておきましょう。
5. やりたいことと理想の条件を比べる
やりたい仕事が必ずしも理想の労働条件を満たしているとは限りません。
その場合はやりたい仕事と理想の労働条件のどちらを優先するかを決めましょう。

例えば、リモートワークがやりたくてプログラマーを目指したのですが、求人を見た時にロボットを制御するプログラマーになりたいと思ったとします。
この時、理想の労働条件はリモートワーク、やりたい仕事はロボットの開発ということになります。
ロボットを制御するプログラマーは、ロボット自体が無いとテストができないということもあり、リモートワークができないことも多いです。
つまり、理想の条件とやりたい仕事のどちらかを選ぶ必要が出てきます。
こうなった場合は、どちらを重視するのかを真剣に考えてみましょう。
やりたい仕事を重視する場合

やりたい仕事を重視する場合、あなたが作りたい物はロボットということになります。
つまり、最初に学ぶべき言語はロボットを作るための言語ということです。
理想の労働条件を重視する場合

もし理想の労働条件を重視するなら、今度は仕事内容ではなく、理想の労働条件から求人を探してみましょう。
そうすると何を作る仕事なら理想の労働条件を満たすことができるのかわかるはずです。
今回の例で言うなら、リモートワークを重視することになるので、WEBサービスの開発やゲームの開発などが候補に挙がってくると思います。
作る物が分かれば、あとはそれを作るための言語を調べれば最初にやるべき言語が分かるということです。
目的を探す方法のまとめ
いかがでしたでしょうか?作るべきものは見つかりそうでしょうか?最後に手順をもう一度まとめておきます。
-
STEP1プログラミングを始めたいと思ったきっかけを思い出す仕事内容、労働条件など、自分が目指す理想の働き方をハッキリさせます。
-
STEP2きっかけをくれた人が何を作るプログラマーだったか調べる仕事内容が自分がやりたい内容か確認します。
-
STEP3きっかけをくれた人と同じ物が作りたいか考える仕事内容と労働条件のどちらに憧れていたのかハッキリさせます。
■仕事内容の場合
きっかけをくれた人と同じものを作ればOK!■労働条件の場合
STEP4へ進んで他にやりたいことを探す。 -
STEP4どんな仕事をしたいのか考えるプログラマーとして自分がやりたい仕事を見つけます。
-
STEP5理想の労働条件とやりたい仕事を比べるやりたい仕事と理想の労働条件とのどちらを優先するのか決めます。
■やりたいことの場合
求人票に書かれている言語が最初に覚えるべき言語になります。■理想の労働条件の場合
理想の労働条件を満たす仕事を求人から探すことで作る物が分かります。作る物が分かったら、それを作るための言語を調べれば最初に学ぶべき言語が分かります。
作りたいものはいくらでも変えてOK!
いかがでしたでしょうか?
この手順で考ええると確実に作りたい物が見つかるはずです。
つまり、最初にやるべき言語も決まります。
こういうワークで探した作りたい物ってホントに自分が作りたい物なのかなぁ…
確かに無理やり決めている感じはしますよね!でも、作りたい物は何回変えても大丈夫だから、安心してくださいね!
このようなワークで決めた物が本当に自分が作りたい物なのか?そういう疑問は出てきますよね。
本当に作りたい物というのは、頭で考えて出てくるようなものではありません。
何かのきっかけで突然見つかる物です。
そのため、ここで見つけた作りたい物は仮という位置づけで構いません。
「作りたいものがないからプログラミングを始めない」というのは時間の無駄になってしまうので、とりあえず仮で作りたい物を決めて勉強を始めてしまいましょう、ということです。
学んだことは無駄にはならない
プログラミング言語は用途によって色々な違いはありますが、根柢の部分は基本的に一緒です。
また、共通部分が多い言語もたくさんあるので、学んだことが全て無駄になるわけではありません。
プログラマーになるなら、一つの言語を極めれば良いというわけではなく、複数の言語を習得する必要も出てきます。
そういう点から考えても、たとえ仮の目標に向かって勉強をしたとしても無駄にはなりません。
本当にやりたいものが見つかった時に、スムーズにそちらに方向転換するための助けになるので、安心して勉強をしてください。
自分の気持ちを大事にしよう
プログラミングを勉強して色々な知識や経験が付いてくると本当に自分が作りたいものが分かってきます。
その時は、迷うことなくそちらに方向転換してください。
初志貫徹という言葉もありますが、作りたい物が決まっていない状態ではこの言葉は無意味です。
自分がやりたいことを続けた方がモチベーションも保てるし、学ぶ意欲も高まるので、自分の気持ちを大事にして勉強をしてください。
ここまでで作りたい物は見つかるはずです。
それでは、次は、作りたい物から最初に学ぶべき言語をどのように選べばよいのかをご紹介します。
最初に学ぶべき言語の選び方

作りたい物が決まったら今度はやるべき言語を決めます。
言語選びはとても簡単です。
なぜなら、作りたい物が決まっている時点でやるべき言語はほぼ決まっているからです。
ただ、注意点もあります。
それは、何を作るにしても色々な開発方法があり、それにより使用する言語が違うということです。
間違った開発方法を選んでしまうと、せっかく学習しても役に立たない可能性もありえます。
そんなことにならなためにも、ここでは適切な言語を選ぶ方法をご紹介します。
開発方法を調べてから言語を選定する
適切な開発言語を選ぶには、「開発方法 → 言語」の順で選ぶことが重要です。
言語を先に選ぶのではないので気をつけてください。

開発方法を先に選ぶ理由は、利用頻度が低いマイナーな開発方法を選ばないようにするためです。
■ ナポリタンを作る場合…
例えば、ナポリタンのスパゲッティを作る場合、先にトマトを買ってからレシピを調べたら、ソース作りから行うレシピしか見つかりませんよね。
でも、ナポリタンの作り方を先に調べたら、既成の缶詰を使ったレシピや温めるだけのレトルトの商品もヒットします
。もしあなたがただナポリタンが食べたいだけならレトルトを買った方が楽ですよね。
このように先に方法を調べることであなたにとって適切な作り方を知ることができるのです。
■ ゲームを開発する場合
もう一つ、ゲームの開発で例えてみます。
ゲームは色々な開発方法がありますが、一番有名で利用頻度が高いのはUnity(ユニティ)という開発ツールとC#というプログラミング言語を使った開発になります。
もし「ゲームが作れるプログラミング言語」を先に調べたら、C言語、C++、JavaScript、Javaなど、色々な言語が候補で出てきてしまいます。
これだと利用頻度が低い言語を選んでしまう可能性もあります。
ここでもし「ゲームの開発方法」と先に調べると、楽に開発できる方法や利用頻度が高い方法を知ることができます。
このように言語を選ぶときは、「開発方法 → 言語」という手順で探すことで、言語の選定を間違える可能性が劇的に減ります。
開発方法の利用頻度を調べる方法は?
開発方法を調べると複数の候補が見つかることもあります。
その場合は、一番利用頻度が高い開発方法を選びましょう。
利用頻度なんてどうやってしらべるんですか?
2つ方法があるので紹介しますね!
開発方法の利用頻度の調べ方としては、二つの方法があります。
- 書籍
- 求人
この二つが参考になります。
書籍から利用頻度を調べる
利用頻度が高い本は書籍の数が圧倒的に多いです。
例えば、ゲーム開発の場合、圧倒的にUnityの書籍が多いです。
他にはUnrealEngine(アンリアルエンジン)やCocos2dx(ココスツーディーエックス)というツールを使った開発方法もありますが、この3つ以外でゲームを作る書籍はあまり見当りません。
このように書籍を調べると世の中で需要がある開発方法が分かります。
もし開発方法が複数見つかって迷う場合は販売されている書籍の数を参考にしてみてください。
求人から利用頻度を調べる
求人から利用頻度を探すのも効果的な方法です。
利用頻度が高い開発方法は、仕事でもたくさん使われています。
求人を見ると利用する開発方法が記載されていることも多いので、それを参考にして開発方法を選びましょう。
よく使われる開発方法の一覧
一応、調べるのも手間だと思いますので、用途別でよく使われる開発方法と言語を書き出しておきます。
用途 | 開発方法 | 言語 |
WEBサービス開発 | Ruby on Rails | Ruby |
Laravel | PHP | |
ゲーム開発 | Unity | C# |
Unreal Engine | C++ | |
Cocos2dx | C++ | |
情報処理 | Python | |
組み込み系(自動車、ロボット等) | C言語 |
利用している言語や開発方法は会社により違いがあるので、必ずしもこれが正解とは限りませんが、これらが利用頻度が高い開発方法と言語になります。
■ 迷ったら利用頻度が高い言語を選ぼう
いかがでしょうか?
最初にやるべき言語は見つかりましたか?
開発方法がたくさんあって迷うと思いますが、迷ったら利用頻度が高い言語を選べば大丈夫です。
利用頻度という判断基準があればやるべき言語は見つけやすいと思います。
もし利用頻度が同じくらいでどちらをやるべきか迷った場合は、自分がやってみたいと思った方をやれば大丈夫です。
開発言語も開発方法も一つだけマスターすればよいというわけではありません。
作るものにより開発方法や言語が違うので、後々、2つ目、3つ目と別の開発方法や言語を学ぶ必要が出てきます。
利用頻度が同じ程度の言語なら、どちらを選んでも結局、両方勉強する可能性も高いので、どちらを先に学んでも無駄になることはありません。
やりたい方から勉強していきましょう。
最初の言語を選ぶときの注意点

ここまでで最初の言語の選び方が分かったと思いますが、まだ言語選びをする上で注意してほしいことがあります。
ここでは、それを補足としてご説明させていただきます。
注意してほしいことは以下の二つです。
- 人の意見に流されない
- 最初からやりたい仕事を選ぶ
それでは詳しく見ていきたいと思います。
人の意見に流されない
先ほど、最初のプログラミング言語の選び方をご紹介しましたが、それでも選択を間違えたくないということでブログやインフルエンサーの意見を参考することもあると思います。
でも、ブログやインフルエンサーがオススメする言語に簡単に流されないようにしてください。
無駄な勉強はしたくないから…
みんなの意見も参考にしないとね!
人のオススメがあなたのオススメとは限りませんよ!オススメ言語は簡単に鵜呑みにしないようにしてくださいね!
理由としては、ブロガーやインフルエンサーがオススメする言語が必ずしもあなたにとって最適な言語とは限らないからです。
ブロガーやインフルエンサーがオススメする言語は、あくまで彼らにとって最適な言語であり、それが必ずしもあなたにとって最適とは限りません。
そのことは絶対に忘れないようにしてください。
ブロガーやインフルエンサーが作りたい物とあなたが作りたい物は違う!
プログラミングの勉強をする時にとても大事なことはモチベーションを保ち続けることです。
モチベーションを保つためには、自分が作りたいと思う物を作らないといけません。
ブロガーやインフルエンサーが作りたい物とあなたが作りたい物は違います。
他人が勧めたものではモチベーションを保つことができません。
例えば、ブログやインフルエンサーがよくオススメする言語はRubyやPythonです。
Rubyは主にWEBサービスの作成、Pythonは情報処理で使われています。
RubyもPythonも覚えやすくて仕事の需要も多い優秀な言語なのですが、もしあなたがWEBサービスの作成や情報処理をしたいと思っていなければ、これらの言語を勉強しても楽しむことができないでしょう。
結果としてすぐに飽きたり、つまらないと感じてプログラミング自体を止めてしまうことになってしまいます。
作りたい物を作らないとすぐに飽きて止めてしまう
プログラミングを始めても9割以上の人が止めると言われています。
この原因の1つは、プログラミングが難しいからではなく、本当に作りたい物が分かっていな状態でプログラミングの勉強を始めているからだと思います。
とりあえずプログラミングを勉強したい、でも何を学んだらいいのか分からない。
RubyやPythonがオススメというからやってみる。
特にWEBサービスの作成や情報処理がしたいわけではないのになぁ…、プログラミングってつまらないなぁ…と思い始める。
最後には止めてしまう、という流れではないかと思います。
これがもし本当に作りたい物を作っているのであれば、勉強が楽しいと感じるはずだし、壁にぶつかっても必死で乗り越える努力をするはずです。
それができないということは本当に作りたい物を作っていないということです。
人の意見に流されて学ぶ言語を決めると挫折する可能性が高まります
。そんなことにならないためにも自分が作りたい物を知り、それに合わせた言語を選ぶようにしましょう!
最初からやりたい仕事を選ぶ
最初の言語選びの二つ目の注意点は、仕事を選ぶときは、最初からやりたい仕事を選ぶことです。
なぜ最初からやりたい仕事を選ぶ必要があるのか?
その理由は、最初に仕事にした職種から抜け出すのは大変だからです。
プログラマー同士の転職でも難しいんですか?
仕事内容が違ったら全く別の仕事と思った方がいいですよ!
例えば、新卒でゲーム開発をするプログラマーになり、5年間の実務経験を積んだ後にWEBプログラマーに転職をするのは簡単ではありません。
不可能ではありませんが、キャリアを再スタートさせることになるのでそれなりの覚悟が必要になります。
もしゲームプログラマーとしてC#を学んでいた場合、同じC#を使う仕事やゲームを開発する仕事であれば、これまでのキャリアを活かして楽に転職活動ができるし、年収アップも期待できます。
しかし、ゲームプログラマーからWEBプログラマーになり、職種も使用する言語も変わることになれば、これまでのキャリアがほぼゼロの状態からスタートということになります。
プログラマーとしての職務経歴は考慮してもらえますが、それでも転職活動としては厳しくなるだろうし、年収のアップも見込めません。
むしろ、経験が無いとなれば年収はダウンすることになるでしょう。
職種変更で年収がダウンした実例
私も実際に職種変更の転職活動をして年収ダウンを経験しました。
私はC言語を使う仕事をしていたのですが、その仕事を5年くらい続けたあとにゲームを開発する仕事へ転職しました。
C++を使ってゲームを開発している会社に転職をしたのですが、分野が違う、実務経験が無いということで、結局、年収はダウンし、これまでのキャリアもほぼゼロの状態でスタートとなりました。
C言語とC++が言語として似ているのと、私がC++もある程度できたということで多少の年収ダウンで済んだのですが、もしC++ができなかったとしたら恐らく採用はされていないだろうし、採用されたとしてももっと年収はダウンしていたと思います。
■ キャリアアドバイザーから言われた転職の現実
更にもう一つ私の経験をご紹介します。
私は転職活動をする中でWEBプログラマーへの転職も考えていました。
その時に、転職アドバイザーの方から言われたのが、「長い間、C言語を使って開発をしているなら、その経験を活かさないとキャリアが無駄になる上に年収も下がるし、転職活動が難しくなる」ということでした。
転職は、一般的には前職で得た技術を活かしてするのがセオリーになるので、私の場合だと、職種を変えるにしてもC言語やC++を使った仕事の方が楽に仕事を探せるということです。
それでも、もしWEBプログラマーを目指すのであれば、WEBサービスの開発とC言語やC++を使った開発をしている会社へ行き、そこでWEBサービスの開発へシフトする道が良いということでした。
仕事を探す前に作りたい物や理想の労働条件をハッキリさせておくことが大事
この話から分かることは、プログラマーからプログラマーの転職と言えども使う言語を変えることは大変ということです。
求人票を見ると実務経歴2~3年以上という言葉もよく見ます。
とにかく何でもいいからプログラマーになろうという気持ちで就職をしてしまうと、いざ自分が本当にやりたい仕事へ転職をする時に身動きが取れなくなってしまう可能性が出てきます。
プログラマーとしての職務経験なしで仕事を探す場合と、すでにプログラマーとして働いた後で仕事を探す場合では仕事の探し方も違うし、必要なスキルも変わってきます。
最初に仕事にした言語を捨てて別の仕事をすることはとても大変なので、仕事を探す前に作りたい物やプログラマーとしての自分の理想をハッキリとさせておくようにしてください。
さっき、作りたい物は仮でもいいって言ってませんでしたか?
それはあくまで勉強段階の話ですよ!
先程、作りたい物を見つけるワークの中で、「作りたい物が見つからない時は仮という位置づけて大丈夫」という話をしました。
この考えは、「最初からやりたい仕事を選ぶ」という考えと矛盾していると感じるかもしれません。
しかし、これはあくまで勉強する段階での話です。
仮でもいいので作りたい物を作りながら勉強をしていると、ふとしたタイミングで本当に作りたい物が見つかります。
仮で作りたい物を設定するのは、本当に作りたい物を探すためです。
本当に作りたい物が見つかったらそちらの勉強をして、就職活動をするようにしましょう。
早くスキルを身に付けるということで言えば、早く仕事を探して実務経験を積むのが一番なのは確かです。
ただ、そうやって作りたい物が見つからないまま数年が過ぎて、いざ別の仕事に転職をしようとすると、今、お話したような転職の難しさに直面することになります。
理想論かもしれませんが、まだプログラマーとして仕事をしていないのであれば、本当に作りたい物を作る仕事、または自分の理想の労働条件を実現することができる仕事が一番です。
それをハッキリとさせてから就職活動をするようにしてくださいね。
まとめ
それでは最後にまとめになります。
- やりたいことがハッキリすれば最初の言語は自然と決まります。
- やりたいことが分からないなら、ワークを通してやりたいことを見つけよう!
- 作りたい物が見つからない時は仮でも大丈夫です!本当にやりたいことは勉強をしているうちに見つかる!
- 他人のオススメ言語はあなたにとってオススメではない!
- 転職で言語を変えるのは大変!最初からのやりたいこと、理想の労働条件で仕事を探そう!
繰り返しになりますが、最初に覚えるべき言語は作りたい物に依存します。
そのため、最初に学ぶ言語を見つけるときに一番大事なことは作りたい物を見つけることです。
どんな言語を学べば良いか分からないということはまだ作りたい物が分かっていないということです。
もしあなたがそのような状態であるなら、まずは作りたい物を決めましょう。これが今回の結論になります。
学ぶことで本当に作りたい物が見つかる
作りたい物はなかなか見つからないと思いますが、その時はなんとなく作りたい物でも大丈夫です。
そうやってプログラミングを学びながら製作を続けているうちに必ず本当に作りたい物が見つかります。
作りたい物が見つかることはプログラミングを続けるモチベーションにもつながります。
それが結果としてプログラミングが楽しいと感じることにもつながっていきます。
プログラミングを楽しむためにも、人にオススメされた言語を学ぶのではなく、自分にとって一番最適な言語を学ぶようにしてください。
作りたい物が見つかれば、何を学んだら良いのか迷うことはなくなるはずです!
もしまだ作りたいことが見つかっていなければ、ここに書いてあることを参考にして作りたい物を見つけてみてください。
作りたい物がどんどん出てくるようになれば、すぐにプログラミングのスキルも上昇して、プログラマーとして仕事をすることもできるようになるはずですよ!
最初は大変だと思いますが、がんばってくださいね!