プログラマーとして実際に仕事をしている筆者が、自分の経験を元に、プログラマーの仕事がどれくらいきついのか分かりやすく解説します。
あなたがプログラマーになってもやっていけるかどうかの診断やプログラミングを簡単に勉強する方法についてもご紹介しています。
ぜひ最後まで読んでくださいね!
プログラマーの仕事はどれくらいきついのか?

プログラマーの仕事はきついって聞いたんですけど、どんなことがきついんですか?
体力的にも精神的にもきつい部分があるので、分けてお話しますね!
プログラマーの仕事の「きつい」部分は他の仕事と基本的に同じです。
仕事には
- 体力的にきついこと
- 精神的にきついこと
この2つがありますが、プログラマーの仕事はこの両方を持っています。そして、どちらかと言うと、精神的にきついことの方が多くなります。
プログラマーの仕事のきつさ
ここからはプログラマーの仕事のきつさを「体力的」「精神的」の2つに分けてお話します。
プログラマーの仕事の体力的なきつさ
まずはプログラマーの仕事の体力的なきつさについてです。
プログラマーは体力的にきつい仕事です。
どれくらいきついのかと言うと、
- 徹夜をした後のような体の重さ
- 寝不足で体がだるく、目を閉じれば一瞬で寝れるくらいの疲労感
このような疲れを四半期に数回は経験することがあります。

このような疲労感を感じる理由としては、プログラマーの仕事には忙しい時期があり、その時は長時間の残業や休日出勤になることもあるからです。
■ プログラマーは目も疲れる
さらに、プログラマーは目もかなり疲れる仕事です。
私もプログラミングしてるとすぐに目が疲れてくるんだよね…
目の疲労感のイメージとしては、
スマホを長時間見た後やゲームを長時間プレイした後のような目の疲労感
と、表現することができます。

プログラマーの仕事をしていると、これくらいの目の疲れは頻繁に感じることがあります。
これはプログラマーがパソコンの前で長時間集中して仕事をするからです。
集中すると瞬きが少なくなるのでどうしても目が疲れます。
プログラマーの中には、画面の明るさを下げたり、黒い壁紙などを好んで使う人も多いですが、それは目の疲れ対策のためです。
そんなことまで気を使うほどプログラマーは目が疲れる仕事になります。
プログラマーの仕事の精神的なきつさ
次はプログラマーの仕事の精神的なきつさについてです。
プログラマーが感じる精神的なきつさは、色々なストレスが絡まっているので表現が難しいですが、
- 時間に追われる
- できないが許されない
- 依頼主の言うことは絶対
- 失敗が許されない
という4つのストレスを常に抱えながら仕事をしています。
それぞれを詳しく説明します。
■ 時間に追われる

プログラマーの仕事は基本的にスケジュール厳守です。そのため、常に時間に追われるストレスがあります。
このストレスのイメージとしては、銀行に行く用事があるのに、2時50分の段階でまだ銀行に着いていないような感覚です。「間に合わないかも…」「どうしよう…」という気持ちになりますよね。
プログラマーは、このような時間に追われるストレスを頻繁に経験する仕事です。
■ できないが許されない

プログラミングの世界は技術の進歩がとても早いです。そのため、仕事では新規技術を扱うことも多くあり、未経験の仕事もたくさん経験します。
そんな未経験の仕事でも、受けた以上は必ず終わらせなければいけません。
未経験の仕事は、分からないことが多いのでなかなか仕事が進みません。
加えて、スケジュールに追われることも多く、その時はかなり精神的なストレスを感じます。
このストレスは、受験で問題用紙を開いてみたら分からないことだらけだった時の絶望感に似ています。
受験なら空欄にして諦めることもできますが、仕事の場合はそれが許されず、全問正解が求められます。
そのため、大きなストレスを感じることになります。
■ 依頼主の言うことは絶対

プログラマーは依頼主の希望に沿った製品を作ることが仕事です。そのため、依頼主が途中で要望を変えたら、作り直しが発生することになります。
これを「リテイク」と言ったりするのですが、リテイクが発生すると、それまで作った物を全て破棄して新たに一から作り直すこともあります。これがかなりのストレスになります。
これは例えるなら、ドミノ倒しをしていて、最後の一つを立てようとした時に、誤って倒れてしまう絶望感に似ています。
この作り直しもかなりのストレスになります。
■ 失敗が許されない

作る製品にもよりますが、自動車や飛行機、エレベーターなど、人を乗せる物に関わるプログラムは人の命に関わるので失敗が許されません。
そういう製品の開発をする時は精神的なストレスをかなり感じることになります。
このストレスは、絶対に記入ミスが許されない書類を書いている時のストレスに似ています。
仕事内容によってはそのような緊張感を常に持ちながら仕事をする必要も出てきます。
まとめ:プログラマーの仕事はどれくらいきついのか?
プログラマーの仕事には肉体的にも精神的にもきついことがあります。
肉体的なきつさに関しては、
- 体が重い
- 目が疲れる
といった蓄積型の疲労を感じることがあります。
精神的なきつさに関しては、
- 時間に追われる
- できないが許されない
- 依頼主の言うことは絶対
- 失敗が許されない
というストレスがあります。
この中でも特に時間に追われるというストレスは、プログラマーであればどんな仕事にも付いてきて、2〜3ヶ月に一回は起こるので、プログラマーに付きまとう一番大きな精神的ストレスになっています。
【 診断 】あなたはプログラマーとしてやっていけるのか?

プログラマーってかなりきつそうですね。自分がやっていけるか不安になっちゃいました…
それではプログラマーに向いているか診断してみましょう!
プログラマーのきつい部分が分かったところで、次に疑問なのは、果たして自分がプログラマーとしてやっていけるのか、ということですよね。
そこで、あなたがプログラマーとしてやっていけるかを診断する質問をご用意しました。
質問の形式は次のとおりです。
- 全10問
- YES or NO で回答
- YES の数を数える
以下が診断内容になります。簡単に答えれるものばかりなので、ぜひチャレンジしてみてください。
※質問の詳しい意図は下に書いています。そちらも参考にして答えてみてください。
- プログラミングに興味がある
- 決まり事を守れる
- プログラマーになりたい明確な目標がある
- 周囲の仲間とコミュニケーションが取れる(好き嫌いはあまりない)
- 一過性の長時間労働なら耐えることができる
- 時間厳守を徹底できる
- 一つのことを長時間、長期間続けられる忍耐力がある
- 分からないことがあった時、諦めずに問題を解こうとする方だ
- 新しいことに挑戦することを苦に思わない
- 問題を解決する時、答えだけでなく、原因までしっかりと理解したい方だ
質問内容の詳細な意図
質問項目の詳細な意図については以下をご覧ください。
1. プログラミングに興味がある
あなたが本当にプログラミングをやってみたいと思っているのかを判断するためにこの質問を設定ました。
プログラマーの仕事をきついと感じなくするには、プログラミングを楽しむことが重要になります。
楽しむためには、「年収が高いから」「楽そうだから」などの理由ではなく、プログラミング自体に興味を持っていることが重要です。
プログラマーは特に精神的にきついことが多い仕事なので、目指すのであればプログラミングに興味を持ち、楽しめることが重要になってきます。
2. 決まり事を守れる
あなたがプログラマー向きか判断するためにこの質問を設定しました。
プログラマーの仕事は、好き勝手にプログラミングをして良いわけではありません。
仕事ではチームで一つの製品を作ることも多く、その場合、決まり事(ルール)を守りながら作ることになります。
中にはとても厳しいルールが設定されることもあります。
決まり事に沿って何かをすることが苦手な場合、プログラマーの仕事にストレスを感じるかもしれません。
3. プログラマーになりたい明確な目標がある
プログラマーになった後も挫折せず成長をしていけるかを判断するためにこの質問を設定しました。
明確な目標とは、
- 大ヒットゲームを作りたい
- 自動運転の開発をしたい
- プログラマーになって世の中を便利にしたい
など、あなたの中でブレない目標のことです。
明確な目標が無いと、プログラミングを始めても挫折する可能性が高くなってしまいます。
逆に、明確な目標があれば、仕事に就いた後も目標達成に向けて努力もできるし、それがプログラマーとしての成長に繋がっていきます。
成長を感じることができればプログラミングが楽しくなってきます。
そして、プログラミングを楽しむことができれば、プログラマーが感じるストレスも苦に感じなくなります。
4.周囲の仲間とコミュニケーションが取れる(好き嫌いはあまりない)
周囲の仲間と良い関係を保ちながら仕事ができるかを判断するためにこの質問を設定しました。
プログラマーと言うと、一人で黙々とパソコンに向かってプログラムを書くイメージがありますが、実際は周囲と助け合いながら仕事をすることも多く、コミュニケーション能力がとても重要になります。
仕事のイメージとしては、学校のグループワークです。グループワークでは一人一人が周囲と協力しながら自分の役割を達成することで一つの物を完成させていきますよね。
プログラミングもこれと近い形で製品を開発するので、周囲とのコミュニケーション能力が必要になります。
5. 一時的な長時間労働なら耐えることができる
長時間労働に耐えることができるのか判断するためにこの質問が設定しました。
プログラマーの仕事は繁忙期があり、その時は残業や休日出勤が必要になることもあります。
また、繁忙期でなくても 不具合 (バク)が原因で突然の長時間残業が発生することもあります。
これにより急に飲み会に行けなくなったり、休みのスケジュールをキャンセルする必要が出てくることもあります。
このようにプログラマーの仕事は、少なからずプライベートを犠牲にしなければいけないこともあります。
6. 時間厳守を徹底できる
時間厳守のストレスに耐えることができるかを判断するためにこの質問を設定しました。
プログラマーの仕事は基本的に全てスケジュール管理されています。そして、スケジュールを守ることが要求されます。
普段から時間を守る週間が身についていない場合、スケジュールを気にしながら仕事をすることがストレスになることもあります。
時間に追われるストレスは、思った以上にきつく、時として体調を崩してしまう原因にもなります。
プログラマーには、時間に追われるストレスを感じないくらいのタフさ、もしくは自分の仕事をスケジュールできる自己管理能力が必要です。
7. 一つのことを長時間、長期間続けられる忍耐力がある
一つのことを続ける忍耐力があるか判断するためにこの質問を設定しました。
プログラマーの仕事はプログラミングだけではありませんが、一日中ずっとプログラミングをすることもよくあります。
また、一つの製品を作り終えるのに1年以上の期間が必要になることもあります。
これは例えるなら研究者が一つのことをずっと研究している感覚に似ています。
プログラマーは、飽きずに一つの物を作り続ける忍耐強さが必要な仕事です。
8. 分からないことがあった時、諦めずに問題を解こうとする方だ
問題を解決しようとする執着心があるかを判断するためにこの質問を設定しました。
プログラマーとして仕事をしていると、なかなか解決できない不具合(バグ)に遭遇することもよくあります。
とても複雑なバグの場合、一つのバグを直すのに1週間以上必要になることもあります。プログラマーは、そんな時でも諦めることは許されず、必ずバグを直さなければいけません。
これは、数学の宿題で難問にぶつかった時の感覚に似ています。
数学の宿題なら答えを見たり、諦めることも可能ですが、プログラミングのバグの場合、答え(バグの原因)は自分で探さなくてはいけません。
プログラマーには、どんな問題が起こっても絶対に諦めない執着心が必要です。
9. 新しいことに挑戦することを苦に思わないか?
新しいことを学ぶことが好きかどうかを判断するためにこの質問を設定しました。
プログラミングの世界は技術の進歩がとても早く、一度覚えた技術でずっと仕事ができるとは限りません。
これは女性のファッションと同じです。女性のファッションは数年ですぐに流行が変わってしまいますよね。流行に乗り遅れないためには雑誌やメディアで常に最新情報を収集しないといけません。
プログラマーもこれと同じで、プログラマーとして最前線で活躍していくためには、常に新しい技術に敏感であり、挑戦し続けることが必要になります。
10. 問題を解決する時、答えだけでなく、原因までしっかりと理解したいと思う方だ
応用力があるかを判断するためにこの質問を設定しました。
プログラミングをしていると分からないことがたくさん出てきます。その解決策を探すとき、問題の答えだけを探していては、いつまで経っても応用力が付きません。
問題が起こった時は、なぜそれが起こったのかという原因から調べて解決策を見つける力が必要になります。
こうすることで2回目以降、同じ問題で苦しむことがなくなります。
これは、数学のテスト勉強をする時、例題の解き方だけ覚えるのではなく、方程式などを覚えて問題の解き方を覚えることに似ています。
プログラマーは、問題をその場しのぎにせず、興味を持って解決策を探せる力が必要です。
プログラマーって色んなスキルが必要なんですね!
全てを備えている必要はありませんよ。理想として必要なスキルを挙げているの、その点は覚えておいてくださいね!
診断結果
■ 10点
プログラマーは天職です。
■ 9点~8点
プログラマーとして仕事を楽しむことができると思います。
■ 7点~6点
プログラマーとして仕事は楽しめるけど、不満を感じる面もあると思います。
■ 5点~4点
プログラマーの仕事に楽しい部分は感じられるけど、どちらかと言うと不満の方が多くなると思います。
■ 3点~0点
プログラマーになっても不満だらけになると思います。プログラマーはオススメできません。
何点までならプログラマーを目指すべきなのか?
いかがでしたでしょうか?
6点以上ならプログラマーになっても仕事を楽しむことができる思います。
7点でした!少し安心したよ!
私は8点だったよ!
二人ともプログラマーになっても大丈夫そうですね!
■ 6点〜7点でも目指して良い理由
6点〜7点の場合、プログラマーの仕事に不満を感じることもあると思いますが、どんな仕事でも不満はあるものです。
NOだった答えが自分にとってどうしても耐えられないことではない限りは、楽しいという気持ちの方が強くなるのでプログラマーを目指しても大丈夫だと思います。
また、プログラマーとして仕事をし始めると、診断の結果も変わってきます。8点以上になることも十分にあるのでぜひプログラマーを目指してみてください。
■ 5点以下はもう一度考えてみて
5点以下の場合は、本当にプログラマーになりたいのかをもう一度考えて見てください。
厳しい意見になってしまい申し訳ありません。
なぜこんなことを言うのかというと、プログラマーになっても仕事が楽しいと感じられなければつらいだけでなく体調を崩してしまう恐れもあるからです。
私の昔の同僚にも、プログラマーに向いていない人がプログラマーになり、鬱(うつ)状態になったり、体調を崩してしまった人がいます。
今の時代、どんな方も仕事で鬱になる可能性はありますが、プログラマーは精神的にきついことが他の仕事よりも多いので、体調を崩す可能性が高い仕事だと言えます。
楽しむことができないと、体調を崩す可能性も高まるので、今、ここでプログラマーに向いていないという診断が出てしまったのであれば、これをいい機会だと思って、もう一度、本当にプログラマーになりたいのかを考えてみてください。
より簡単にプログラミングを勉強する方法

プログラマーに向いているのは分かったんですけど、プログラマーになるには何から始めたらいいんですか?
まずはプログラミングを実際にやってみるといいですよ!勉強の仕方を教えますね!
楽な方法を教えてください!
そうですね…楽ではないですけど、できるだけ簡単な方法を教えますね!
もし、プログラマーに向いていると分かったらさっそくプログラミングの勉強をしていきましょう。
それでは、ここからはプログラミングをより簡単に勉強する方法についてご紹介します。
まずは目標設定をしよう
あなたがまだプログラミングを始めていないなら、何から勉強し始めたら良いか分からないと思います。
そんな時は、まずは目標を設定することから始めましょう。
目標を決める理由は、目標を決めることでやるべきことが見えてくるからです。
これは例えるなら登山に似ています。近くの山にハイキングに行く場合とエベレストに登る場合では必要なスキルや道具も変わってきますよね。
このように目標が決まっていないと、どんなことを勉強すればいいのか分かりません。そのため、まずは目標を設定することが大事になります。
目標と言われても曖昧すぎてどんな目標にしたらいいか分からないんですけど…
目標の決め方は話すとかなり長くなってしまうので別記事で説明しますね!
目標の決め方とプログラミングの始め方については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

目標を決めれば何をすればよいのか分かる
目標を決めるとやるべきことが見えてきます。
具体的には、
- どんな言語を学ぶのか?
- とんな開発ツールを使うのか?
- どのように勉強をしていくのか?
この3つを知ることができます。
この3つが分かれば、もう勉強を開始できるはずです。あとは目標に向けて勉強をしていきましょう。
プログラミングを効率良く勉強する方法は以下の記事にまとめてあります。
詳しい手順については、こちらもぜひ参考にしてください。

まとめ
それでは今回のまとめです。
- プログラマーのきつさには肉体的なものと精神的なものがある
- 精神的にきついことの方が多い
- 肉体的なきつさは残業や休日出勤が原因になる
- 精神的なきつさは仕事内容が原因になる
- プログラマーとしてやっていけるか診断しよう!
- プログラマーになるためには、まずは目標を設定しよう。
- 目標を設定すればやるべきことが全て分かる
プログラマーの仕事はきついこともありますが、そのきつさはプログラミングが好きで楽しむことができれば基本的に苦にならないものばかりです。
もしあなたがプログラマーに向いていると診断できたのなら、ぜひプログラミングを勉強してみてください!
勉強するときはまずは目標を決めましょう。そして実戦形式を意識して勉強してみてください。
プログラミングを楽しいと感じることができれば、プログラマーのきついことも苦にならなくなります。
そうなれば、プログラマーがきついかどうか疑問に感じることも無くなると思いますよ!
プログラミングの勉強は大変なことも多いですが、楽しみながら勉強をしてください。
応援しています!がんばってくださいね!