プログラミングを早く身に付けたい…
いい勉強法は無いかなぁ…
そんなこと思っていませんか?
私もプログラミングを独学するのですが、同じような悩みを持っていたのでその気持ちはとても良く分かります。
そこで今回は、私が20年のプログラマー生活の中で身に付けた、本と動画を使ったプログラミング勉強法をご紹介します。
本や動画の選び方についても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
勉強をする前に絶対にやっておいてほしいこと
プログラミングの効率的な勉強法を教えてもらえませんか?
分かりました!
でも、その前にまずやってほしいことがあるので、まずはそのお話しますね!
プログラミングを勉強する前に、まず最初にやってほしいことがあります。
それは目標を決めることです。
なんで目標が必要なんですか?
何を勉強するか知るためですよ!
例えば、ゲームを作ることを目標にしたとします。プログラミングの勉強と言うと、未経験者に対してHTML、Ruby、Pythonなどをオススメしている記事も多いですが、目標がゲームを作ることである場合、これらの言語を学んでもゲームは作れません。
これではいくらプログラミングを勉強しても目標が達成できないですよね。
自分が作りたい物を最短で作れるようになるためにも「プログラミングを学んで〇〇を作る!」という目標をハッキリさせましょう。
目標を決めるための手順や方法については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください!
それでは、次から本と動画を使ったプログラミングの勉強法をご紹介します。
本と動画を使って効率よくプログラミングを勉強する方法
プログラミングの勉強方法は
本と動画教材を併用して勉強する
この方法がオススメです。
例えば、学校で勉強をする時は、予習→授業→復習という流れで勉強をするのが理想です。
予習をすることで、理解できること、理解できないことをハッキリさせ、授業では、予習で理解したことは再確認、理解できなかったことは学び直します。
最後に、復習では、学んだ知識を使う力を付けていきます。
プログラミングもこれと同じ手順で勉強することで効率良く学習できます。
そして、この手順を本と動画のメリットを活かしながら行っていきます。
本と動画のメリットって何なんですか?
では、まずは本と動画のメリットとデメリットを説明しますね!
それでは、勉強手順を説明する前に、まずは本と動画のメリットとデメリットをご紹介します。
これを理解しておくと、手順をより理解しやすくなります。
ぜひ参考にしてください。
本と動画のメリットとデメリット
それではまずは本のメリットとデメリットをご紹介します。
本のメリット
本のメリットは
- 検索がしやすい
- 自分のペースで学習ができる
この2点になります。
■ 検索がしやい
本は文字を手掛かりに必要な情報を検索することができます。
動画は文字情報が少ないため検索が難しいですが、本は目次を見ればすぐに目的のページにたどり着くことができます。
■ 自分のペースで学習ができる
動画は自分の理解に関わらずどんどん話が進んでしまいますが、本は自分のペースで文字を読むことができます。
理解できなかったことに対して読み返したり、ゆっくり読むこともできるので、自分のペースで学習することができます。
本のデメリット
本のデメリットは
- 文章なので理解しにくい
- 勉強がしにくい
この2点になります。
■ 文章なので理解しにくい
本は自分で文章で全てを理解しなくてはいけません。
自分のペースで学習はできますが、目と頭を使って文字を読みながら学習をしていくため、動画に比べて理解が難しくなります。
■ 勉強がしにくい
プログラミングの勉強は基本的にパソコンに向き合いながらタイピングを行います。
その時、本だと、パソコンと本を交互に見ながらコードを書き写さないといけません。
タイピングば両手を使って行うため、本を下において視線を上下に移動させながらプログラムコードを書き写すことになります。この上下の視線移動が大変で、プログラムコードを書き写すのが難しくなります。
また、本は厚さによっては折り目を付けないと手を離した時に閉じてしまう物もあります。
これがとても面倒でプログラムコードを書き写す時は、やりにくさを感じてしまいます。
本のメリットとデメリットのまとめ
メリット | ・検索しやすい ・自分のペースで学習できる |
デメリット | ・文字なので理解しにくい ・勉強しにくい |
それでは、次は動画のメリットとデメリットをご紹介します。
動画のメリット
動画のメリットは、
- 内容を理解しやすい
- 勉強しやすい
- 体験型の学習ができる
という3点になります。
■ 内容を理解しやすい
動画は耳を使って学習することができます。
これは学校の授業に似ています。
参考書を読むよりも先生に言葉で説明をしてもらった方が理解がしやすいですよね。
これと同じで、動画では話し言葉で内容を説明してくれるので本よりも理解しやすいというメリットがあります。
■ 勉強しやすい
動画による学習は、プログラムコードを書き写すときに本よりも視点移動が少なくなります。
本の場合、視線を上下に移動しないといけませんが、動画の場合、モニタを2枚使ったり、タブレットを使うことで視線を左右の移動だけにすることができます。
また、本のように折り目を付けないと勝手に閉じてしまうということも無いので、本よりも学習がしやすいというメリットがあります。
■ 体験型の学習ができる
動画で学習をする場合、講師がプログラムコードを書く所を見ながら勉強をすることができます。
完成されたコードを書き写すだけでなく、ゼロから一緒にプログラムを作ることができるのが動画による学習のメリットの一つです。
動画のデメリット
動画のデメリットは
- 検索がしにくい
- 自分のペースで進めることが難しい
この2点になります。
■ 検索がしにくい
動画は字幕がついていなければ必要な情報をピンポイントで探すのが大変です。
聞き逃した時に少しだけ戻したり、分からない箇所のみをピンポイントで見直すことが難しいのが動画のデメリットになります。
■ 自分のペースで進めることが難しい
動画は自分の理解に関わらず話がどんどん進んでしまいます。
本は分からない場合に繰り返し読んだり、読むスピードを調整したりできますが、動画はそれができません。
このように動画は自分のペースで学習ができないことがデメリットになります。
動画のメリットとデメリットのまとめ
メリット | ・内容を理解しやすい ・勉強しやすい ・体験型の学習ができる |
デメリット | ・検索しにくい ・自分のペースで進めることが難しい |
以上が本と動画のメリットとデメリットになります。
本と動画でプログラミングを勉強する具体的な手順
それでは本と動画のメリットとデメリットが分かったので、ここからは具体的な学習手順について説明をします。
本と動画を使って効率よく学習する手順は以下の通りです。
- 本を使って文法を勉強する
- 動画教材で文法の復習をする
- 動画教材を使って実戦形式の勉強をする
- 一人で簡単なアプリを開発する
それぞれを詳しく説明していきます。
1. 本を使って文法を勉強する
プログラミングをするにはどんな言語でもまずは文法を覚えないといけません。
そのため、まず最初は本を使って文法を勉強します。
動画の方が勉強しやすそうですけど、何で本で勉強するんですか?
本の方が検索がしやすいからですよ!
最初に本を使って勉強をする理由は、検索がしやすいからです。
プログラミング初心者の頃は分からないことも多く、検索をする回数が多くなります。
どちらかと言うと、プログラムコードを書くよりも専門用語や文法を学ぶ比率が多くなるので、本の方が学習しやすくなります。
動画の場合、理解できなくてもどんどん先に進んでしまいますが、本なら分からない部分を繰り返し読んだり、ゆっくり読むこともできるので、自分の理解度に合わせてペースを調整できます。
そのため、最初は本を使って文法を学習した方が効率が良くなります。
本を使って勉強する時の注意点
本で学習をする時は注意してほしいことが2つあります。
それは
- 完璧を目指さない
- 専門用語を覚える
この2点になります。
■ 完璧を目指さない
本で学習をする時は、文法を完璧に理解しなくて大丈夫です。
サラッと本を読むだけでいいってことですか?
そうですね!でも、演習問題や例題は実践してくださいね!
文法の勉強は、本を隅々まで読み、書き方まで完璧にマスターする必要はありません。
理由は、文法も書き方も使っていれば勝手に覚えるし、分からなければその時に調べればいいからです。
そのため、演習問題や例題を書き写したら、どんどん次へ進んでしまいましょう。
そんなやり方で勉強になるんですか?
目的が文法をマスターすることではないから大丈夫ですよ!
文法を初めて勉強する時は、どんなことができるのかを覚えることが大事です。
例えば、
- 繰り返しをする方法がある
- 条件分岐をする方法がある
- 掛け算、割り算ができる
というように、「何ができるか」を覚えるようにしましょう。
できることが分かれば、書き方は後から調べることができます。
プログラミングは学校のテストとは違うので、分からなければ調べながらコードを書けば大丈夫ということです。
■ 専門用語を覚える
もう一つの大事な点は専門用語を覚えることです。
理由は、専門用語を覚えておけば後からスムーズに検索をすることができるからです。
例えば、Rubyで数値の並び替えをする時は、「Ruby 並び替え」と調べても良いですが、専門用語を使って「Ruby ソート」と調べた方が良い検索結果を得ることができます。
情報を発信する人は専門用語を使って記事を書きます。
そのため、私たちも検索をする時は、専門用語を使った方が良い答えを見つけることができます。
専門用語は覚えて損は無いので、文法の勉強の時に合わせて覚えておくと学習効率が上がります。
本の勉強のまとめ
文法の勉強はすぐに飽きる可能性もあるので、素早く学習を進めることが大事です。
多少、分からないことがあっても大丈夫なので、飽きる前に終わらせてしまいましょう!
本で文法を勉強する時は、書き方を覚えるよりも
- 何ができるのか
- 専門用語
この2つを覚えることを意識して学習してください。
2. 動画教材で文法の復習をする
本で一通り文法を勉強したら、次は動画で文法の復習をしていきます。
本で文法を勉強したのに動画でも文法をやるんですか?
こっちが文法の勉強のメインですよ!
本で事前知識を身に付けることで動画の学習効率が上がるんですよ!
動画による学習は、理解しやすいけど
- 自分のペースで学習ができない
- 分からない話が出た時に付いていけなくなる
というデメリットがあります。
しかし、本で専門用語や文法を事前に学んでおけば、話の内容に付いていけなくなることも少なくなります。
動画は目と耳を使って学習できるので、本よりも理解がしやすいです。
話し言葉で説明をしてくれるので、本で理解できなかったことが動画だと理解できることもよくあります。
そのため、動画は文法の復習で使うのがオススメです。
動画を使って勉強する時の注意点
動画で勉強をする時は
- 内容を意識しながら書き写す
- 自分なりに変更を加える
- 飽きたらやめる
この3点に注意をしてください。
■ 内容を意識しながら書き写す
コードを書き写す時は、ただ無意識に書き写すだけでなく、自分の頭の中で書いている内容の意味を意識しながら書き写すようにしましょう。
これは英単語を書き写す作業に似ています。
英単語をただ書き写すよりも、意味や使い方を意識しながら書き写すした方が理解が深まりますよね。
これと同じで、プログラミングコードを書き写す時も、どんな時に使うのかを意識することで学習効果がかなり上がります。
■ 自分なりに変更を加える
プログラムコードを書き写す時は、自分なりにコードを書き変えてみるのもオススメです。
例えば、数字や変数の名前を変えるだけでも大丈夫です。
自分なりに変更を加えることで書き間違えてエラーが発生することがあります。
その原因を探り、自分で直すことで文法への理解が深まっていきます。
一字一句を完璧に書き写すよりも自分なりに工夫をして失敗をしましょう。
どんなプログラマーもみんな失敗を経験して成長しています。
失敗が多ければ多いほど成長が早くなるので自信を持ってチャレンジしてみてください。
■ 飽きたらやめる
3つめの注意点は、飽きたらやめるということです。
えっ!?やめちゃっていいんですか?
飽きたら学習効率も下がりますからね。
文法は最初から全てを覚える必要はありません。
最低限、基礎的なものさえ覚えていれば大丈夫です。
ちなみに、基礎的な文法とは
- 代入
- 計算
- 条件分岐
- 繰り返し
この4つになります。
多くのプログラムがこの4つの処理を中心にできています。
そのため、最低限、まずはこの4つだけを覚えましょう。
あとは飽きるまで勉強して、飽きてしまったら、モチベーションを保つためにもアプリ開発などの実戦形式で勉強をするようにしましょう。
動画で文法を復習するまとめ
動画は耳を使って学ぶことができるので、本で理解できなかったことが理解できることもあります。
動画による学習は、本よりもプログラムコードを書き写しやすいので、プログラムコードを書くことを中心にして学習をしていきましょう。
ただ、文法の学習は飽きやすいので、飽きてしまったらアプリ開発など、実戦形式の勉強に移ってしまって大丈夫です。
文法の勉強は、本と同じで、完璧を目指さないようにしましょう。
3. 動画教材を使って実戦形式の勉強をする
文法の勉強が終わったら次は実戦形式の勉強をしていきます。
- 時計
- 電卓
- TODOリスト
など、簡単なアプリを作成して実践的なプログラムコードの書き方を勉強していきましょう。
実戦形式の勉強は、本よりも動画の方がオススメです。
理由は、動画の場合、目だけでなく耳も使って学習をすることができるからです。
例えば、参考書を基にアクションゲームを作成するとします。
この時の手順としては
- 参考書を見ながらプログラムコードを書き写す
- 参考書に書かれたソースコードの解説を読む
というように、プログラムを書く工程と内容を理解する工程が分離してしまいます。
これはとても効率が悪いです。
動画による学習の場合、講師は基本的にプログラムコードを書きながら処理内容を説明していきます。
そのため、書いているコードの意味をその場で理解しながら学習をすることができます。
例えば、複雑な計算が必要な数学の問題を解く時、先に数式だけ見せられて、後から文章で回答の説明されても理解するのが難しいですよね。
それよりも、先生が言葉で解き方を説明しながら一緒に問題を解いていった方が理解しやすいはずです。
これと同じで、プログラミングも説明を受けながら一緒にコードを書いていく方が格段に理解しやすくなります。
そのため、実戦形式の勉強は本よりも動画の方がオススメになります。
プログラミングの組み立て方も観察しよう
動画で実戦形式の勉強をする時は、講師がプログラムを組み立てる手順も観察するようにしましょう。
- プログラムコードを書く順番
- 書き間違いの直し方
など、講師は効率の良いプログラムの書き方を無意識に実践しています。
これは本では絶対に学び取ることができないことなので、動画による学習の大きなメリットです。
動画で勉強をする時は、ただ書き写すだけでなく、プログラムを組み立てる手順も注目して勉強をすると学習効率が上がります。
4. 一人で簡単なアプリを開発する
動画を見ながらアプリを作成したら、次は一人で作りたい物を作成していきます。
一人で作る時は、分からないことを自分で調べないといけません。
そのため、検索がしやすい本を使うのがオススメになります。
ネットで調べたらダメなんですか?
自分に合った良いサイトがあればネットでも問題ないですよ!
検索はネットでも問題ありませんが、個人的にはネットで探すよりも本を使う方がオススメです。
理由は、検索のスピードにあります。
プログラミングに慣れていない頃は、条件文や繰り返し文など、基本的な文法の書き方を忘れてしまうことも多くあります。
そのような時、WEBサイトを使って書き方を調べるよりも、目次を使って本で検索をした方が早く答えを見つけることができます。
また、WEBサイトで調べる場合、どうしてもコピーしがちです。
これでは書き方を覚えることができません。
文法は何回も書くことで覚えることができます。
そのため、文法に関する疑問を調べる時は、できるだけ本で調べるようにしましょう。
文法以外の技術的なことに関してはネットで調べても大丈夫です。
どんな本を選べばいいんですか?
文法について詳しく書かれた本が良いですね!
検索用の本は、文法について詳しく解説されたバイブルとなるような1冊がオススメです。
どんな言語でも文法が詳しく書かれた分厚い本があるものです。
値段は少し高くなると思いますが、英和辞典の感覚で分からないことを調べるように1冊持っておくととても重宝できます。
一人で開発をする時の注意点
一人で開発をする時は、
- 大規模なアプリを作らない
- 完成にこだらわない
この2点に注意してください。
■ 大規模なアプリを作らない
初めて一人で開発をする時は、大規模なアプリを作らないように注意しましょう。
理由は完成前に飽きてしまうからです。
大規模なアプリになればなるほど開発に時間が掛かります。
例えば、お絵描きアプリを作ろうとして、線を書いて色を塗る以外に、色の自動調整、影、ぼかしなどの機能を付けるとします。
頭で機能を考えているうちは楽しくて良いのですが、いざ作ってみると分からないことが多く、予定していた機能の1つですらなかなかスムーズに作ることができません。
こうなると、完成前に飽きてしまい、結果として諦めて完成できずに終わることになります。
諦めるのは悪いことではありませんが、ゴールを近い距離に置く方がモチベーションは保ちやすいです。
そのため、アプリは小規模で簡単な物から作るようにしましょう。
どれくらいの規模のアプリにすればいいんですか?
できるなら一ヶ月くらいで完成させたいですね!
例えば、お絵描きアプリなら、線と色を塗る機能以外に影を付ける機能だけを実装する、というように、開発自体を小規模にして、目玉になる機能を一つだけを付けるようにしましょう。
目玉になる機能が1つでもあれば、そのアプリを作る意義ができます。
アプリを作る意義は開発のモチベーションになります。
目安としては、長くても一ヶ月くらいで開発できる規模にするとモチベーションも続きやすいと思います。
■ 完成にこだわらない
プログラミングで何かを作る時は、完成させることが大事という意見があります。
これは完成させることで作ったアプリが自分のポートフォリオになるならです。
自分の作品。仕事探しの時のアピール材料になる。
でも、私の考えでは完成にこだわる必要はありません。
理由は、完成にこだわると乗り越えられない壁にぶつかった時に挫折してしまうからです。
プログラミングを初めて覚えたばかりの頃は作りたい物がなかなか思うように作れません。
その状態で無理に完成を目指すと、できないことがあった時にそこで足止めをくらってしまいます。
これがモチベーションの低下に繋がり、結果としてプログラミングを止めることに繋がります。
例えば、山登りをする場合、途中で断崖絶壁や危険なルートがあれば引き返したり回り道をしますよね。
プログラミングの勉強もこれと同じです。
どれだけ調べても解決策が見つからないなら、別のアプリの開発をすればいいのです。
壁にぶつかり、そこでずっと立ち止まっていても成長はありません。
しかし、別のアプリの開発をすれば、技術力が上がります。
技術力が上がれば、以前にぶつかった壁も乗り越えられるようになります。
完成させることも大事ですが、プログラミングが楽しいと感じるようになるまでは、飽きずに作り続けることが大事です。
技術力がない時に作った作品は仕事探しでアピールできるような物にはなりません。
技術力を高めた後に作った物の方があなたの評価を高める良い作品になります。
そのため、勉強を始めたばかりの頃は完成にこだわらず色々な物を作ってみるようにしましょう。
実践形式で勉強する時のまとめ
最初は上手く開発ができないので、大規模な物を作ることは避けて、完成にはこだわらずに小規模な開発をしていきましょう。
一人で開発をする時は、バイブルとなる一冊を手元に置いておくと分からないことがあった時に検索が楽になります。
まとめ
以上がプログラミングを効率良く勉強する手順になります。
長くなったので簡単にまとめてみたいと思います。
手順
- 本を使って文法を勉強する
- 動画教材で文法の復習をする
- 動画教材を使って実戦形式の勉強をする
- 一人で簡単なアプリを開発する
ポイント
- 文法は完全に覚える必要はない
- 文法を勉強する時は「できる事」と「専門用語」を覚えることが大事
- 文法は本で学んだ後、動画で学ぶと効率よく学習ができる
- 動画で学ぶときはプログラムの組み立て方も意識して学習する
- 小規模なアプリから作る
- 完成にこだわらない
ということになります。
飽きずに勉強することが大事!
繰り返しになりますが、文法の勉強は飽きやすいです。
そのため、基礎的な文法さえ学んでいれば、あとは実践形式でアプリを開発しながらの勉強で大丈夫です。
文法の学習は飽きたら実戦形式へ移行する、実践軽視の学習は、アプリの作成に行き詰まったら別のアプリを作ってみる。
というように、飽きずに楽しみながら勉強をする工夫をするように意識してください。
プログラミングの勉強は身に付きさえすれば方法に正解はありません。
ここで書いた勉強法も一つの手順なので、もし試してみて肌に合わないようであれば、自分なりの学習方法を考えてみてください。
プログラミング学習の教材の選び方
それでは、次はプログラミングで使う教材の選び方をご紹介します。
具体的には
- 参考書
- 動画教材
この2つの選び方をご紹介します。
本の選び方
本は2冊を使って学習するのがオススメです。
理由としては、学習段階により必要な情報が異なるからです。
学習段階ごとに必要な情報を得るために2冊を利用します。
具体的には、
- 文法を学ぶための本
- 検索をするための本
この2冊があると便利です。
文法を学ぶための本
文法を学ぶための本は初めて勉強をする初期段階で利用します。
- 内容が多すぎない
- 図やイラストが多い
この2点を重視して選ぶようにしましょう。
■ 内容が多すぎない本を選ぶ理由
内容は充実している方がいいと思うんですけど、何で多すぎない方がいいんですか?
理由は飽きるのを防止するためですよ!
内容が多すぎない本を選ぶ理由は、飽きを防止するためです。
何かを勉強をする基準として、本を1冊学び終えることを目標にすることも多いと思います。
その時、張り切りすぎて400ページ以上あるような分厚い本を選んでしまうと途中で飽きてしまいます。
学習手順のところでもお話しましたが、文法は最初から全て完璧に覚える必要はありません。
- どんなことができるのか
- 専門用語
この2つがある程度分かれば充分です。
そのため、数ページごとに新しいことが書かれているような簡単な本で文法の全体像を掴むようにしましょう。
■ 図やイラストが多い本を選ぶ理由
図やイラストが多い本を選ぶ理由は、理解がしやすく記憶に残りやすいからです。
プログラミング未経験の場合、文字で色々と説明をされてもイメージが全く湧かないことも多々あります。
そのような時に、図やイラストを使った例えやイメージがあると理解のしやすさが全然違います。
また、図やイラストは記憶に残りやすいという特徴もあります。
分かりやすいのであれば、子供向けに書かれているような本でも問題ありません。
1冊目の本は、内容の濃さよりも理解のしやすさを重視して選ぶようにしましょう。
検索をするための本
2冊目の本は検索をするための本を選びます。この本は、文法のことが細かく書かれたバイブルのような1冊を選ぶようにしましょう。
バイブルのような本を選ぶ理由は、文法を詳細に学ぶときに使う1冊になるからです。
検索をするための本は、一人で開発をする段階で利用します。
この段階は、プログラミングに少し慣れてきたころになりますが、まだ分からないことも多く、知らない文法や忘れてしまった文法もたくさんある状態です。
そんな時に、文法について詳しく書かれた一冊があると、検索効率も上がり、勉強がはかどります。
そのため、手元にバイブルとなるような1冊を置いておくことをオススメします。
本はどこで買えばいいのか?
プログラミングの本は、専門性が高いため、規模の小さい本屋では種類が少ないことがほとんどです。
そのため、近くの本屋に良い本が売っていない場合はネットで購入するのがオススメです。
■ オススメのオンラインショップは?
ネットで本を買うなら
- Amazon
- 翔泳社のオンラインストア
この2つがオススメです。
■ Amazon
Amazonは文句なしに一番品揃えが豊富です。中古本もあるので、安価な本を見つけることもできます。
■ 翔泳社
翔泳社は本によってはポイントが大量に付くものもあります。中には最大で50%をポイント還元している商品もあります。
新品の本を買っても、約半額をポイントで還元してもらえることもあるので、場合によってはAmazonよりもお得に買うことができます。
Amazonと翔泳社を両方チェックして、自分にとってお得に買える方から買うのがオススメの方法になります。
※注意: Amazonと翔泳社は電子書籍の形式が違う
Amazonと翔泳社は電子書籍の形式に違いがあります。
AmazonはKindle用の電子書籍を販売しており、翔泳社はPDF形式で電子書籍を販売しています。
Kindleは読みやすいですが、専用のアプリが必要になるデメリットがあります。
例えば、仕事で電子書籍を使いたい場合、Kindle版だと会社のパソコンにKindleアプリを入れてログインをしないといげません。
しかし、PDF版であればデータの管理も楽だし、パソコンに入れることができれば、ブラウザで見ることもできます。
どちらも一長一短がありますが、電子書籍を買う場合は、その本を使う状況も考えて購入した方がよいでしょう。
動画教材の選び方
続いては動画教材の選び方になります。
動画教材は基本的に
- 文法を解説する教材
- アプリを開発する教材
この2つのタイプがあります。
文法を勉強する段階では、「文法を解説する教材」を利用し、実戦形式でアプリを作る時は「アプリを開発する教材」を利用します。
文法を解説する教材
文法を解説する教材は
- 文法のみを詳しく解説する物
- アプリを開発する中で文法も解説する物
この2種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
■ 文法のみを解説する物のメリットとデメリット
メリット | ・文法を集中的に勉強できる |
デメリット | ・飽きやすい ・実戦で使うイメージが湧かない |
■ アプリを開発する中で文法も解説する物のメリットとデメリット
メリット | ・飽きにくい ・実践的で分かりやすい |
デメリット | ・網羅的に文法を学べない |
■ オススメはどっち?
個人的にはどちらのタイプの教材でも問題ないと思います。
コツコツ勉強できる人は文法のみを解説している物、飽き性の人はアプリ開発で学ぶ物がオススメです。
アプリを開発する教材
アプリを開発する教材は、難易度が低く、小規模な物を作成するコースを選びましょう。
理由は、大規模な開発をする教材だと途中で飽きてしまうからです。
例えば、ゲームであれば
- ブロック崩し
- 簡単なシューティングゲーム
などがオススメです。
どれくらいの長さの物がいいんですか?
目安としては2~3時間くらいですかね…
時間としては、2~3時間の動画で完成するようなコンテンツを選ぶと良いでしょう。
動画の時間が2~3時間でも、プログラムコードを書いて解説を聞きながら学習をしていると10時間程度は掛かってしまいます。
1日2時間の学習で一週間程度で終わる規模の物がオススメです。
動画教材はどこにある?
動画教材は、色々な場所で探すことができますが、代表的な物としては
- YouTube
- ドットインストール
- Progate
- Udemy
などがあります。
※ Progateは動画コンテンツとは違いますが紹介させていただきます。
■ YouTube
YouTubeでもプログラミング教材を多数見つけることができます。
例えば、JavaScriptでシューティングゲームを作成するコンテンツやRubyでWEBアプリを開発するコンテンツなど、検索をすると色々な物が出てきます。
YouTubeは文法を学ぶよりは、実践形式でアプリを作る時に利用するのがオススメです。
■ ドットインストール
ドットインストールは、3分程度の動画でプログラミングの基礎を学ぶことができるサービスになります。
ドットインストール – 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス
月額のサービスになりますが、無料で受講できるコンテンツもあります。
値段は月額税込み1080円です。
有料会員になると、全てのサービスを利用することができるようになります。
最初はトライアルとして無料コンテンツを使って学習をして、サービスが気に入れば有料会員になって詳しく学ぶスタイルが良いと思います。
■ Progate
プロゲートは動画コンテンツではありませんが、ブラウザ上でプログラミングを学習できるWEBサービスになります。
Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
Progateは様々な言語の基礎的な文法を学ぶことができます。
ブラウザさえあれば今すぐプログラミングをを体験することができるので初心者にはオススメのサービスです。
Progateもドットインストールと同様に月額のサービスです。
月額税込み1078円ですべてのコースを受講することができます。
Progateもトライアルとして無料で受講できるコースもいくつかあるので、最初は無料で受講し、サービスの内容が気に入れば有料会員になって深く学ぶスタイルが良いと思います。
■ Udemy
Udemyは動画教材のオンラインマーケットプレイスです。
様々な内容の動画教材を見つけることができます。
もちろんプログラミングのコースもたくさん置いてあります。
Udemyは現役のエンジニアが講師となりプログラミングの技術を教えてくれるコースも多数あります。
値段も良心的で、セール期間中なら1コース1200~2000円程度で買うことができます。
Udemyのコースは、ドットインストールやProgateと違い、月額制ではありません。
一度購入をしたらいつでもずっと利用することができます。
プログラミングの書籍よりも安い値段で現役プログラマーの技術を学ぶことができるのでとてもオススメです。
コース内容も、
- 文法を詳しく学ぶコース
- アプリを開発するコース
- ツールの使い方を学ぶコース
など、様々な内容があります。
書籍と違って監修が無いので内容に当たりハズレがありますが、星による評価やレビュー、30日間の返金保証が付いているので、ある程度は質を把握した上で安心して購入することができます。
私も新しい技術を学ぶときは、今でも頻繁に利用しています。
動画教材の量に関してはYouTubeよりも豊富なので、無料コンテンツで良い物を見つけることができない時は本を1冊買うつもりでUdemyを利用するのもオススメです。
まとめ
それでは長くなりましたが、今回のまとめになります。
- プログラミングは、本と動画教材を併用した勉強法がオススメ
- 文法の勉強は、使っているうちに覚えるので最初から完全に覚えなくても大丈夫
- 文法の勉強は飽きたら、実践形式でアプリを作る学習スタイルに切り替える
- 実践形式の勉強は、大規模なアプリは作らず、簡単なアプリから作るようにする
- アプリを作る時は完成にはこだわらない。壁にぶつかったら違うアプリを作ってみる。
- 参考書を選ぶときは、図やイラストが多く理解しやすい本と辞書になりそうな本の2冊を選ぶ
- 動画教材は、文法を解説する教材とアプリを作る教材を使って勉強する
- アプリを作る動画教材は、簡単に作成できる教材を選ぶ
以上になります。
プログラミングを勉強する時に大事なことは、楽しいと感じるようになるまでは、とにかく飽きないようにすることです。
文法の勉強は特に飽きやすいです。
中学校の時に英語の文法を勉強したと思いますが、それと同じようなイメージです。
最初は楽しいかもしれませんが、慣れてくると早く何かを作ってみたいという衝動に駆られます。
その時は実戦形式の勉強に移るようにしましょう。
とにかく飽きないように工夫をすること。
これがプログラミングを効率よく勉強をするコツです。
今回、勉強法をご紹介させていただきましたが、これはあくまで一つの方法です。
プログラミングは技術さえ身に付けばどんな方法で勉強をしても構いません。
ここでお話したことも参考にしてもらい、あなたなりの勉強方法を身に付けてください。